12月読んだ本まとめ。


明けましたねー。今年もよろしくおねがいします。
ということで、新年一発目の記事は無難にこれで。


12月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:3789ページ

333のテッペン333のテッペン
333mの天辺で、444匹が一遍に、555の骨片が、666の勲章と。数に呪われた男と少女が巻き込まれる、『そういうストーリー』の連作小説集。一応ミステリの枠の中に収まる作品ですが、単純な事件解決を主題にしていないのはやはり佐藤さんらしいと言うか。私たちがワイドショーを見て、推理小説を読み、非日常に思いを馳せるのは、端から見れば病気そのものにしか思えないのかもしれませんね。赤井ちゃんがウルトラマンネタをちょいちょい引き合いに出してくれるのがツボでした
読了日:12月02日 著者:佐藤 友哉
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
「これはギャグだわー」とか「読み終わった後本を壁に叩きつけた」とか、周りの反応があまりにもアレだったので読んでみました。うーむ・・これは・・なるほどなぁ・・。惜しむらくは、333のテッペンを読了直後だったので、いかにもなミステリ的趣向に穿った見方をしてしまったことかな。最後の結末も笑ってしまったけど、流水を読んでしまっている身としてはちょっと物足りないかも・・。あ、新幹線の中で読んだので壁には叩きつけられませんでした。良かったのか悪かったのか
読了日:12月09日 著者:麻耶 雄嵩
東方香霖堂 〜Curiosities of Lotus Asia.東方香霖堂 〜Curiosities of Lotus Asia.
本編には登場しない、ひねくれ者の店主の視点から描く幻想郷の日常。彼が霊夢魔理沙に披露する世界の理屈(妄想)は、ひとつひとつが長編の物語の軸に出来そうな一風変わった視点のモノばかりで、純粋に知的好奇心を刺激されます。個人的には、龍と化石の話が一番面白かったかなぁ。それにしても、名無しの本妖怪、出番本当に少ないんだなぁ・・結構コアな人気あるキャラだから、レギュラーで登場しているのかと思っていたんだけど
読了日:12月09日 著者:ZUN
くるぐる使い (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)くるぐる使い (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
大槻ケンヂの傑作短編の漫画化。作画の方のかねてからの夢だったということで、原典を忠実になぞりつつも、オーケンの曲・小説ではおなじみのキャラクターやフレーズがあちこちに散りばめられていて、ファンならめいいっぱい楽しめる作品になっています。素晴らしいコミカライズでした
読了日:12月09日 著者:大橋 薫,大槻 ケンヂ
純真ミラクル100% 2 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)純真ミラクル100% 2 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)
泥沼要因が更に追加されてしまいましたが、このにへらーっとしてしまう安心できる空気はなんなんだろう・・。二宮さんは報われてほしいなー。音楽って裏方の人たちあってこそなんだなぁと業界漫画としても面白いです
読了日:12月09日 著者:秋★枝
ヴぁんぷ!〈2〉 (電撃文庫)ヴぁんぷ!〈2〉 (電撃文庫)
久々に成田作品を読んだけど、イカレた連中が山のように登場してぐいぐい引っ張ってくれる、底抜けの面白さを改めて実感。詳しい感想は後編である?のあとで!
読了日:12月09日 著者:成田 良悟
キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)
久々ーにキノ。相変わらず安定していてパワーダウンがまったくないのが凄いなぁ・・。あの条例を彷彿とさせるタイムリーな話や離族の話も良かったけど、個人的には必要な国の話が印象深い。必要か必要でないか、人によって意見はあるでしょうが、議論の行き着く先はあの国のような形なのかなぁ・・
読了日:12月09日 著者:時雨沢 恵一
バニラスパイダー(3) <完> (少年マガジンコミックス)バニラスパイダー(3) <完> (少年マガジンコミックス)
完結。よくあるストーリーを相当に外れながらも、一周裏返って王道を走り抜いた作品。この巻で回収された諸々自体はすごく面白く、せめてあと1,2巻あれば最高の質量で終えられたのになぁと残念でなりません。「身の丈にあった正義」という厳しいテーマを貫いたのは素晴らしかったなぁ
読了日:12月16日 著者:阿部 洋一
ヴぁんぷ!〈3〉 (電撃文庫)ヴぁんぷ!〈3〉 (電撃文庫)
吸血も鬼もどっかいっちゃってる吸血鬼がわんさか登場する、成田式吸血鬼小説。自己満足に過ぎない復讐がテーマなだけあって、氏の作品には珍しい、やるせなさの残る読後感がありました。キャラクターが大幅に追加されたけど、この調子で続刊でも新規参入キャラがどんどん増えていくんだろうなぁ…個人的には、組織のイエローさんが好きだ
読了日:12月16日 著者:成田 良悟
電波女と青春男(7) (電撃文庫)電波女と青春男(7) (電撃文庫)
ヒロイン達とのIFのエンディングを描く連作集。ここまでやっておいて、実際には鈍感とかどんだけ器用な感性してるんだ丹羽さんは・・。それぞれとの結末を描きつつ、現在進行形の日常が続いていく、真のエンディングにふさわしい内容でしたが、どうやらお話はまだまだ続いていく様子・・いったいどうなっていくのだろう
読了日:12月16日 著者:入間 人間
伝説兄妹2! 小樽恋情編 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)伝説兄妹2! 小樽恋情編 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
小樽を舞台に広げられる、ダメ男たちのドタバタストーリー第2弾。前回のテーマが富や絆だったのに対し、今回は恋と愛。愛されないことに生きる意味はあるかと自答しつつ、男達が怪しい薬に振り回されます。相変わらずの勢い爆発の文章と泥臭いYAZAさんの絵とよく合ってますなぁ(でも「そして」四連発はさすがに気になった)。透が普通に退場していたのはちょっと残念だったなーフラグたってそうな気がしたのに。でも煙草女さんがかわいかったので無問題です
読了日:12月16日 著者:おかもと(仮)
雪蟷螂 (電撃文庫)雪蟷螂 (電撃文庫)
凍てつくような世界で繰り広げられる、激情の恋の物語。なんとなく先が読める展開が多かったのですが、二つの民族の戦乱と恋情を描いたストーリーは、閉ざされた系譜と年月を感じさせて非常に香ばしかったです。かつて従属していた国家、というのはやっぱり夜の王のあれなんだろうなぁ・・
読了日:12月17日 著者:紅玉 いづき
つぼみ VOL.9 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)つぼみ VOL.9 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)
表紙に旬っぽさを感じるなぁという早いモノで第9弾。今回は東山翔森永みるく鈴菌カリオカサハラテツロー吉富昭仁、と個人的にたまらん話が多かったなぁ。水谷フーカのシリーズは続きが気になる
読了日:12月19日 著者:かんざきひろ 他
聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)
エスの誕生祭前日に買えてハッピー第6巻。相変わらず何をやっても面白くなるのがすげえというか卑怯というか! ショムジョの弟子同士のやりとりも面白かったけど、やっぱりお父さんが最強だなぁ・・。あと弁財天さんが美人。かの天才達とのライブ是非みたいです
読了日:12月25日 著者:中村 光
風雲戦国伝 (PHPコミックス)風雲戦国伝 (PHPコミックス)
戦国時代の風雲児たちを描いた様々な小連載を収録した作品集。もはや伝説の第一巻、関ヶ原の戦いへと繋がる数多くの前日譚が語られています。私は歴史ものはよく読んでいないので、知識は風雲児たち関ヶ原からのスタートなのですが、こうして見るといろんな武将達の様々な思惑が絶妙に噛み合ってあの戦いが形作られたんだなぁと感無量でした
読了日:12月27日 著者:みなもと 太郎
西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)
まったく躊躇することなく喧嘩ふっかけまくりの第2巻。後日松本零士に呼び出し喰らっているところに、この喧嘩芸のがちっぷりを感じさせます。浦沢直樹は上手すぎてそつないけれど、勝手知ったる二人のこと、常に喧嘩腰でわあわあ言い合えるのが微笑ましくて面白すぎる。竹宮恵子の時は実際に生で拝見したのですが、やっぱり漫画化したほうが面白くなるなぁ
読了日:12月30日 著者:西原 理恵子
風雲児たち 幕末編 18 (SPコミックス)風雲児たち 幕末編 18 (SPコミックス)
井伊直弼による安政の大獄も佳境へ。何の罪もない人間がレッテルを貼られ葬られていくのは、風雲児たちでは、かつて蛮社の獄で見た光景ではありますが、権力のトップがそれを実行するとここまで恐ろしいものなのか・・。吉田松陰の投獄も完了し、物語はいよいよ桜田門外の変へ・・
読了日:12月30日 著者:みなもと 太郎
風雲児たち (1) (SPコミックス)風雲児たち (1) (SPコミックス)
読了日:12月31日 著者:みなもと 太郎

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