「ありがとう」

MOTHER3

MOTHER3


MOTHER3、クリアしました。
……はぁ。
なんていうんでしょう、切ないというか、やるせないというか。
エンディングを見届けた後、取っておいた糸井重里さんのインタビュー記事を読み、改めてこのゲームの奥深さを感じ取りました。
正義も悪も、すべてが終わってしまうなら、そのすべてを肯定したい。
他人から言わせれば、理想と思われても仕方のない論理を、糸井さんはありったけに貫き通し、このゲームを作り上げた、と。
正直、自分の中のある部分は、濁した感もあるエンディングに不満を訴えたりもしているのですが…いや、それでもこのゲームはすごいです。
例えば、ラストバトル。最後に最強の敵と戦い、苦労の末達成感あるラストを迎えるのが、あらゆるゲームの定石なのに…その前提を打ち返して、ラストバトルをあのような形にしたのは、本気で凄い。ポリゴンよりドット時代の方が良かった、なんて懐古ぶるつもりは毛頭ありませんが、いやしかし、単純なシステムのゲームだからこそできる、ギャップの破壊力を、感じた気がしました。
今は打ちひしがれていて、すぐに手に取る気力はまったくないのですが、またしばらく時間が経って、自分の頭に整理が着いたら、二週目をプレイしてみたいな、と思います。
ところで、自分が特に気に入っている脇役キャラは、お互い好かれてるんじゃないかと想っていた、あのおかしな男女だったりします。プレイが進むほどにだんだん距離が狭まってきて、でも最終的には手を繋いでまでいるのにまだ疑っていて…。こいつらどうしようもないなwなんて思った後の、暗闇の中でのあの出来事ですよ!不覚にも萌えてしまいました。
しかし、まさしく『混沌』を描ききったゲームだったなぁ……あと、ヨクバには最初本気で殺意沸いたけど、最後は…どうにもならなかったのかな…あいや、それを言うならツーヤクのその後も…(以下、頭の中で延々と続く)・