『キノの旅12 -the Beautiful world-』 時雨沢恵一
キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 文庫
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あなたが泣いたり
あなたが怒ったり
あなたが憤ったり
あなたが憎んだり
あなたが叫んだり
あなたが苦しんだり
あなたが悲しんだり
あなたが絶望したり
あなたが決意したりすることは−
あなたが正しいことの証明にはならない。
遅れること数ヶ月。ようやく読みましたw
もはや説明不要なほどに、相も変わらず皮肉で寓話で後味の悪い話がたっぷり詰まっています。これまでのシリーズ既刊通り、飛び抜けて面白い、というわけではないのですが…やはり定期的に読みたくなってくる作品ですね。
収録作の中では、『賭の話』が割とお気に入り。途中でオチはわかっていたのですが、結末のその後を想像すると、どうにも含み笑いが止まりませんでした。あと、この巻で登場した、新キャラクタのこれからの動向も気になるところです。シズ、師匠に続く、第四の主人公になるのだろうか。これまでのどの旅人とも違う組み合わせなだけに、期待してしまいます。また一年後が楽しみ。