『CHICAライフ』 島本理生

CHICAライフ

CHICAライフ

はい、とゆーわけで腰を据えて読んでみましたよ。
残念な家族話、だめんずな恋愛話などなど、島本さんのトホホな日常が綴られる、初のエッセイ集。
本領が女性ならではの恋愛小説なので、このエッセイも女性向けな内容なのかと肩肘張ってるかたもいるかもしれませんが、そんなことは無問題。ソフトな話題ばかりなので、女性だけでなく男性の方も、変わらず楽しめる内容になっていると思います。
いやしかし、改めてじっくり読むと…『彼』、本当に非道いなぁ(笑)。まさか常にこんな鬼畜発言を繰り返してるわけではないでしょうが、デリカシーが足りないというか、ナチュラルに人を傷つける能力に長けているというか、なんというか*1。「結婚するまで人の気持ちがわからなかった」って言ってたの、真剣(マジ)だったんだなー…。
そうそう、エッセイの途中にはあの、西尾維新佐藤友哉滝本竜彦乙一の四人*2との合コンレポートも収録されてたりします。新鋭作家たちはその夜、いったいどのようなグダグダを繰り広げたのか…。乙一さんの『小生物語』や、佐藤さんの『人生・相談@ファウストvol.3』とかを併せて読むと更に楽しめるかもわかりません。
しかし、今見ると凄まじいメンツ。あと十年くらいしたら、稀代の作家達の伝説として語り草になってるんじゃないだろうか。

*1:人に言える立場じゃないけど

*2:佐藤さん曰く、「素晴らしくすまさじい、あるいはすさまじく素晴らしいメンバー」