アニメ 魔人探偵脳噛ネウロ 第10話 一【ひとりきり】

うん、面白かった。細かく挿入されている演出が巧く、ようやくスタッフも本腰を入れてきたかな、と思いました。

とりあえず箇条書きで。
・アヤがヤコに対して言った「あなたは自分が思っているほど孤独じゃない」という言葉が今後のキーワードとなるでしょう。ネウロと共に謎を解決していって、父の事件の謎を解き明かすまでに、少しずつヤコは自分が一人じゃなく様々な人とつながっていることを自覚していく…てな感じでしょうか。ネウロが初めて言った褒め言葉も、アヤの言葉とリンクして、原作以上に深みをだしているように思います。一般向けでわかりやすいストーリー運びではありますが、原作との方向の違いがカッチリまとまったようで、これからアニメを視聴していくのが純粋に楽しみになりました。
・時系列がバラバラでしごくわかりにくいのですが、アヤのビジョン映像を見ていた中にHIMEがいるところを見ると、少なくとも2話はアヤ事件より後の話なんですね。HIMEは自分が孤独だったからリンクスでコミュニティを築いて、人と繋がることを楽しんでいたというキャラでしたが…、*1あの中にいるということは、それでも彼女も自分を孤独としか思えていなかった、と深読みもできます。このさりげない演出はなかなか巧いように感じました。時系列がバラバラなことが初めて生きた話だったように思います。浅田さんも孤独な人で、だからヤコのストーカーに走っているのか…と考えると、彼にも哀愁が感じられます。
・アヤのメタル描写は孤独で冷え切ってるってことなんだ!今更気づいた。原作と違って、殺人シーンだけでなく心の中のアヤも同じようにメタルだったので、そこがわかりやすかったです。
・最後のはがされるアヤのポスター、そしてそれを見つめるネウロ、というのは人間に興味を持ったことをさらに印象付けていて、これまた巧い演出だったと思います。
・最後のオマケ画像は思わず吹きましたが、一瞬MAD画像!?とか思いました。MAD職人の方々に対するアニメスタッフの遠まわしな批判、というのは深読みのしすぎだろうな…。
次回はまたオリジナル話。「笑【どく】」はそこそこ完成度高かったし、オリジナルも頑張れば面白くなると思うんだけどなぁ…。

*1:直接反応していたわけではないけれど