不安の種 (1) (ACW champion)

不安の種 (1) (ACW champion)

今回こそは、立ち読みです。
夏にぴったりな本。マジで怖いっす、コレ。
  一冊の中に数ページ程度のエピソードがいくつも入っている、ショートオムニバスホラー漫画なのですが、タイトルの通り、読んだ人に原因不明の「不安の種」を植え付けます。
 古くからのジャパニーズホラーのように、前置きの長いエピソードがあるわけではなく、かといって、あからさまな悪霊が襲い掛かってくるアメリカ的な怖さでもない。悲鳴一歩手前の一瞬の刹那、一気に込み上げてくる不安。その一瞬を閉じ込めた独特の恐怖感です。
 このまんがを読んで、悲鳴をあげる人はきっといないでしょう。でも、家の中にいるだけで、あなたには「不安」という恐怖が頭からこびりついて離れないはずです。この作品は人の恐怖の感情を正確に突いてきます。Gen9自身も立ち読みでパラパラ読んだだけなのに、夜中トイレに行くのが冗談抜きで恐ろしかった……。ほんとに、マジで、心臓弱い方は、この本はお買い求めにならないほうがよろしいかと思われます……。ハンパなく、恐ろしいです。