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- 作者: 中山昌亮
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2004/06/24
- メディア: コミック
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夏にぴったりな本。マジで怖いっす、コレ。
一冊の中に数ページ程度のエピソードがいくつも入っている、ショートオムニバスホラー漫画なのですが、タイトルの通り、読んだ人に原因不明の「不安の種」を植え付けます。
古くからのジャパニーズホラーのように、前置きの長いエピソードがあるわけではなく、かといって、あからさまな悪霊が襲い掛かってくるアメリカ的な怖さでもない。悲鳴一歩手前の一瞬の刹那、一気に込み上げてくる不安。その一瞬を閉じ込めた独特の恐怖感です。
このまんがを読んで、悲鳴をあげる人はきっといないでしょう。でも、家の中にいるだけで、あなたには「不安」という恐怖が頭からこびりついて離れないはずです。この作品は人の恐怖の感情を正確に突いてきます。Gen9自身も立ち読みでパラパラ読んだだけなのに、夜中トイレに行くのが冗談抜きで恐ろしかった……。ほんとに、マジで、心臓弱い方は、この本はお買い求めにならないほうがよろしいかと思われます……。ハンパなく、恐ろしいです。