「問題はある。問題がないことが問題だ」


世の中には「気持ちの問題だ」という叱責セリフがあるけれど、あれってホントにずるい言葉だと思う。自分のミスを、しっかりやる気を出してやっていないせい、という根拠のない原因で括られてしまうからだ。勿論、この言葉が必ずしも悪いワケじゃない、本当にやる気を出していない人間もいるだろうから一概にも言えることじゃないけど、しかしそれを考慮してもなお、随分と乱暴な理論であると思う。自分がこの上ないほど集中し、慎重に慎重を重ね、根性を振り絞って作業をこなし、しかしミスをしてしまったときに浴びせられる、あの言葉の理不尽さときたら。「気持ち」なんて目にも見えないモノだろうに、なんて当たり前の寒い事実を言うまでもないか。そして、このように相手に反論してみたところで、「それ以上の気持ちをこめろ」と、限界突破、アンリミテッドな主張で一蹴されちゃうんだろうなぁ。ミスをしちゃうから悪いんだけど。
準備は万全だ。明日こそ、あの卑怯な言葉をこの身に受けてなるものか。