『Classical Fantasy Within 第2話 怪力光線砲』 島田荘司

Classical Fantasy Within 第二話 怪力光線砲 (講談社BOX)

Classical Fantasy Within 第二話 怪力光線砲 (講談社BOX)

おとなたちには、そういう簡単なことがいつも解らない。

時は昭和20年、大日本帝国
ふさぎこむ「ぼく」を元気づけようと、秘密兵器の製造が行われている実験場へ連れて行く「ミツグ叔父さん」。そこには、日本を爆撃し続けるB29を撃墜するための最新兵器「怪力光線砲」が鎮座されていた。激しい雷雨の中、稲光に照らされるその巨体に、目を奪われる「ぼく」。しかし、"B29撃墜"という目的は、この秘密兵器の表の目的でしかなかった!?その夜、真の目的によってこの兵器が発動される時、「ぼく」と「母」にめくるめく怪異が襲いかかる!

ようやく読めたシリーズ第2巻。
ストーリーは前作からつながっているのですが、この巻で一気に「ミステリ」としての匂いが強まってきたように思いました。まさしく、謎が謎を呼ぶと言ってふさわしい展開。物語の主軸となるのは、心優しい「母」の異変。怪力光線砲によって、彼女の身に何が起こったのか、数々の奇行はいったい何を意味するのか?いったいどのような理由付けがされていくのか、気になって仕方ありません。というわけで3巻へGO。