『涼宮ハルヒの退屈』 谷川流
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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「私は、ここにいる」
SOS団発足から夏休みを挟んだ半年間。無論、唯我独尊堂々闊歩超自己中な涼宮ハルヒがこの長い期間に黙って団長の立場におさまってるはずはなく、キョンをはじめSOS団団員、さらには彼らの周辺人物までをも巻き込み、日々非日常なイベントに明け暮れていた。野球、七夕、失踪者の捜索に殺人事件…。世界の中心・涼宮ハルヒの退屈しのぎに付き合わされた団員たちは、今日も今日とて彼女の尻拭いに奔走される…。短編集でお送りする第3弾。
前回は微妙でしたが、今回は面白かった!
ザ・スニーカーで連載された短篇3編+書き下ろし1編を収録してあるのですが、どれもそれ相応のスケールのストーリーが、それ相応の分量で展開していくので、安心して楽しむことができました。それほど大変ではない日常寄りの無難な話が、お互いの体裁を欠くことなく上手くまとまっていて、読みやすかったです。やっぱり、前作は話のスケールの割に分量が多すぎたんだ!うん!
以下、それぞれの感想!
涼宮ハルヒの退屈
野球。ハルヒのワガママっぷりが実に見事に表れてる作品ですが、同時に彼女の短気さも如実に判明してしまっています。これぐらいのことで閉鎖空間作られたらたまったものじゃない。よく今まで大丈夫だったなぁ。
そしてまたしてもいいように駆り出される谷口&国士田に泣いた…。
笹の葉ラプソディ
七夕。今回はハルヒ自身の暴走は控えめ。正直『溜息』での彼女の態度には辟易していたところだったので(おい)、少し安心。ストーリーの展開の意味は不明で、この時点ではなんでキョンたちがあんな行動をとらなければならなかったかはさっぱりわかりませんが、自分はこの話が一番好きです。1巻と危うくリンクしているのがなんとも…!弟曰く、これからこのようなリンクはしょっちゅう頻出するらしいので、かなり期待です。