ドラマ『チュモン』

韓流ドラマ。
とは言え、よく連想される恋愛モノではありません。高句麗を建国する初代チュモン王の一生を描く、史実を元にした歴史モノになっています。
キャッチコピーに「男が嵌る」が採用されているだけあって、見ごたえのある重厚なドラマが繰り広げられます。アレです、日本で言うところの大河ドラマに近い感じ?自分はいつも、パソコンをいじりつつ母や祖母が観ているのを横目で観賞しているんですが、毎週楽しみにしてます。自分は韓流ドラマに偏見があるタイプなのですが、この作品は純粋に面白いです。
登場人物も魅力的な人々が多いですが……自分が好きなのはなんと言っても次男!!本名はヨンポ王子とか言うらしいですが、自分はいつも緑の人、次男、あるいは迂闊な次男と呼んでいます。
このドラマでは、チュモンを末弟とする、それぞれ母親の違う王の三人の息子の権力争いが主に描かれているのですが、この次男だけはいっっっっっっも迂闊なんですよ!初期こそ長男と一緒になってチュモンをいじめていたのですが、彼が覚醒し、次第にチュモンvs長男の図式に話が移行していくと、この次男は常に蚊帳の外なんです。いや、本人は自分も権力争いに参加してると思ってるんですよ?でも、なんか企みが現状から一歩遅れてたり、見当違いの策を練って自爆したり、どうにも迂闊。後半になると二人にコビを売り出すのですが、それも完全にアウト・オブ・眼中されているという不遇っぷり。ストーリーが進展するにつれ、この人だけどんどんバカキャラになっていきます。そのくせ、状況の流れでちゃっかりそれなりの位置は手に入ってしまうという、流され人生。
最近でも、その迂闊っぷりは健在。長男に刺客を送って暗殺しようとすると、逆に見破られて首を落とされそうになったり、長男が謀反にあい城が炎上したときはたった一人のおだて部下を引き連れて急いで城から逃げ出し、そんでほとぼりが冷めたころ城に戻ってきてみたら門番に怪しい奴だと疑われたり…。今日も、チュモンの遣いに金品を献上されただけで気をよくしチュモンにとって有利となる資料を「いらないしな!」とぽいぽい渡してしまってました。いやぁ長々と語ってしまいましたが、彼の魅力は何と言っても「迂闊」!この一言に集約されます。気になる方はぜひDVDなどで確認してみてください。彼の雄姿にメロメロになってしまうことうけあいです。




↑うかつな次男。