何を忘れたか覚えてますか?


キノとエルメスがやってきたのは、誰もいなくなった廃墟の国。
国民が口やかましいせいで、以前は旅人が訪れることはほとんどなかったのだが、今では人がいなくなったことで豊かな風土や建築物を好きに見学できると、旅人の間でも評判の、とてもすごしやすい場所なのだという。
そしてその例に漏れず、誰もいない国の中をひとり満喫するキノ。
そんなとき、街の中心から少し外れたところに、ひどく大きな建物を見つけて…。


同じく『電撃文庫ビジュアルノベル』。これがシリーズ第1弾のようですね。
「わたしの国」に比べると、若干ボリュームが高めですが、それでもやっぱり短篇サイズ。絵本の感覚で読めていけます。
話の内容は、キノの中でも特に寓話色が強いものに分類されるでしょうか。今までの寓話的な話では、キノ自身は人々の動向を俯瞰する第三者的な立場をとることが多かったですが、今回は本人も知らず知らずのうちに、寓話の中に巻き込まれています。やっぱりなんでしょう、人間って、基本的に幸せな生き物なんだなぁと、シリーズを読むたびいつも思うことを、またしてもしみじみ感じてしまいました。
ところで、「わたしの国」のDVDは封入されていなかったんですが、こちらの特典であるCDは、別途手続きを行うことで借りれまして、拝聴することができました。
1〜6は連続して聴くことで、キノの3日間の旅を疑似体験できるような感じ。ラストの「the Beautiful World」はTVアニメのエンディングテーマなんですね*1。エンディングにぴったりの雰囲気の曲だとおもいます。歌ってる人の声がもう少し低かったら更に良かったかな…*2



え?薄い本で冊数を稼ぐな?サーセンww

*1:アニメは未見

*2:キノ役だった方なんですね