NHKで朝やってる連続TV小説の

ちりとてちん」が面白い。
落語家を目指すドジな女性の話。
キャラクタの性格の濃さも楽しいけど、なかでも興味深いのは、『伝統を守ることの意義と苦悩』を描いているところ。
主人公の家は昔ながらの塗り箸職人なのだけど、主人公の父親は、街で有名な塗り箸製作工場の工場長である兄弟弟子と相反している。父親は伝統を守って昔ながらの塗り箸をしていきたいけど、時代が時代だけに家族を養うこともままならない。兄弟弟子も、生活を成立させるための苦渋の決断であって、彼にもまったく悪意はない。理想と現実、どちらも間違っていない2つの視点から『伝統』が語られていて、これが実に興味深い。最終回までにいったいどんな展開を見せるのか期待。
んで、洒落が効いたサブタイも好き*1
キャラクタの中では主人公の落語の兄弟弟子・徒然亭四草が好きです。

四草「さあ、草々兄さん*2を探してき」
主役「でも、探してる間のあたしの仕事は…」
四草「大丈夫。その間のお前のタレント業は、全部オレが引き受けておくから」
兄弟子1「お前、それが目的かっ!」
兄弟子2「卑劣な男や…」

しぃそぅ最高。

*1:「兄弟下暗し」とか「出る杭は浮かれる」とか「人のふりみて我が塗りなおせ」とか

*2:主役の旦那さん