『ひぐらしのなく頃に 第三話〜祟殺し編〜』 竜騎士07

ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(上) (講談社BOX)

ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(上) (講談社BOX)

ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(下) (講談社BOX)

ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(下) (講談社BOX)

「………………………………わ〜い」
雛見沢村の“トラップマスター”こと北条沙都子。彼女といつも喧嘩騒ぎしてきた前原圭一だったが、とある出来事がキッカケで彼女を見る目が変わり始める。まるで、彼女の兄のような感覚が芽生え始める圭一。だが、彼女の笑顔の裏には底知れない悲しみが隠されていた。
沙都子の悲しい現実を知り、彼女を守ろうと奔走する圭一。だが、その抵抗もむなしく、沙都子は少しずつ壊れ始めていき…。出口の見えない状況に追い詰められた圭一は、彼女のためにある『決断』を下してしまう。それが、“オヤシロさまの祟り”と結びつくとき、更なる最凶最悪の悲劇につながるとも知らず……!
そして、物語はリセットされ、再び同じ時間を刻み始める。『ひぐらしのなく頃に』、上下巻でおくる第三話。

竜騎士さんは鬼っ子です。
前半であれだけキャラクタを好きにならせておいて、暖かい日常を体験させておいて、後半で一気にその状況をひっくり返すなんて。『鬼隠し』『綿流し』と共通する構成なのですが、今回が一番、後半のカタストロフィの威力がデカイです。うぐぐぐぐ。
今回の話で、前原圭一の人物像や雛見沢の全体像が説明され、更に物語の全体が明らかになってまいりました。次の暇潰し編梨花ちゃまが主役なんですかね?あああ来月が待ち遠しすぎる。
それと、あとがきで語られた祟殺し編の裏テーマは、自分も日ごろからNEWSを見るたび思っていたことなので、非常に共感できました。
あと、前半のみの話ですが、圭一は巻を追うごとにどんどん変態になっている気がします。