後日談な馬鹿騒ぎ!

バッカーノ!1931? 回送編 The Grand Punk Railroad

シャーネ・ラフォレットは、世界が壊されることを恐怖していた。
レイチェルは、怪物に殺されたハズの男の子を探していた。
ジャグジーはじめ不良少年たちは、最近加入した仲間にちょっと戸惑っていた。
グラハム・スペクターは、変わらず悲しんだり楽しんだりしていた。
クレア・スタンフィールドは、惚れた女とどう再会すべきか悩んでいた。
惨劇が繰り広げられた『大陸横断鉄道』の事件から数日が経ったNY。事件は終焉を迎え、馬鹿騒ぎの立役者たちの間にも平穏が訪れているように思えた。しかし、事件の後も残っていた少しばかりの因果が再び幾人かの人々を集わせ始め――。
『鈍行&特急編』後の、ちょっとした馬鹿騒ぎが語られる、『バッカーノ!1931』後日談!

ドラマCD『バッカーノ!1931』の特典書き下ろし中篇小説。これ目当てにドラマCD買ったようなもんでして……いやはや楽しませてもらいましたです。
中篇小説だけあって、そこまで大きな事件は起こりません。まぁ後日談らしい後日談な小説でした。
Gen9は、クレアとシャーネの再会を読みたくて読みたくて、このCDに手を出したんですけど、やや拍子抜けしたかも?でも、この二人らしいっちゃ、らしいかな。クレアとシャーネ以外にも、本編ではなかった意外な人の絡みがあって面白かったです。あと、○ャ○○もこの回送編で誕生してたりして…。ファンは読んで損なし。
そして!これは読んだ自分の憶測ですが…。DVD限定エピソードでこの『回送編』を描く可能性は大だと思います。だって、アニメ版第一幕の前半部分、ほとんどこの小説からでしたもん。第14幕の『グラハム』、第15幕の『高級住宅街に辿り着いた不良少年たち』、第16幕の『キャロル』、すべてが、すべてがこの回送編を描くことを暗示しているっ!!と思う。期待してますよぉ、アニメスタッフ。