追悼。

えーと、またエロ関係の話が続きます。嫌いな方は見送ってくれて結構。でも、これだけはどうしても言いたかった。
ポルノ作家の綾守竜樹さんが亡くなっておられました。死因は白血病。4月7日のことだそうです。
僕はポルノ小説にそこまで詳しい人間じゃありません。普通の一般人程度の認識しかありません。けれど、そんなシロウト丸出しのGen9でも、彼の作品は抜きん出て傑作だな、とはっきり感じ取れました。他のポルノがただ「エロを書けばいいか」という程度の情熱で欠かれているのに対し、彼は純粋に、物語としてポルノ小説を書こうとしているように思えました。人をすいすいと読ませる巧い文章。しっかりと組み立てられた世界観。抜群の構成力。
一般のライトノベルレーベルに進出しても、幾多の傑作を書けるだろうことは容易に想像できる。それほどの力を持っていた人でした。
僕は彼の作品は一冊しか読んだことがありません。ですが、それだけで十分わかりました。ポルノ小説の世界で、これほどの力を持っている人がいることに、正直驚きました。同レーベルの他の作家の作品など、彼の前には、単に性描写を書き散らした紙くず同然に思えました。
すでに6ヶ月もの時間が経過しており、このことに気づかなかった自分を悔やみます。とてもとても遅れてしまいましたが、綾守竜樹さんのご冥福をお祈りしたいと思います。
どうか、安らかに。


綾守作品の評価の参考→「雲上四季 20060220」「雲上四季 20060806