リバイバルその1
- 作者: 深水黎一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 新書
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メフィスト賞受賞作。
「読者が犯人」を達成したミステリということで、期待して読んだのだけど、期待値が高すぎたせいだろうか、それほどでもなかった。
確かに、「読者が犯人」をみごとにクリアしている。矛盾は生じないよう文章も気をつけて精密に構成されている。でもなぁ、「それだけ」という感じ。こういう証明問題があって、それをこのように証明してみせましたよ、というだけというか。Gen9はミステリにだまされる爽快感を一番重要視しているので、淡々と解を出しているこの本はあまり相性があわなかったようです。あと、それまでの歴史における「読者が犯人」ミステリのネタばらしをやっちゃってるのもちょっと許せない。これを読む前に、まず辻真先氏の「仮題・中学殺人事件」を読んどいたほうがいいですよ。