『ベン・トー2 ザンギ弁当295円』 アサウラ

ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)

「いや〜、蛇花火みたいに細いのが延々出続けたぜ〜。あぶねぇあぶねぇ。」

日夜スーパーの弁当コーナーで繰り広げられる壮絶な『狼』たちの闘いの世界を知り、『氷結の魔女』槍水仙白粉花と共に、HP同好会の活動を続ける佐藤洋。ある日彼の元に、同い年の従兄弟・著我あやめが訪ねてくる。双子のように育った気のおける少女との再会を懐かしむ佐藤。しかし、実は彼女もまた『狼』の一人であり、『湖の麗人』なる二つ名をも持つ腕利きのハンターだったのだ。彼女の目的は、HP部長・槍水仙との対決。だが、彼女はまだ何かを佐藤たちに隠してるらしく…?一方その頃、佐藤たちの縄張りから外れている西区では、半額弁当を求める『狼』たちを戦慄させる、恐るべき陰謀が実行されようとしていた…。


ザンギ食べたいけど売ってないよザンギ。
それと佐藤の父と白粉は本気で自重すべき。

更に言うなら白梅さんは……いいぞ、もっとやれ*1
と言うわけで、シリーズ第2弾です。
ギャグ成分は以前より若干抑え目で、前作のように何度も腹を抱えて大笑い、ということはなくなりましたが、同時に上手いことシリーズが軌道に乗ったような感じで、始まりから終わりまで安心して楽しめる良作になっています。戦闘シーンも相変わらずアツく、正直なんでこの闘いの目的に『世界の危機』とかが関わってないんだろう、とふと疑問に思ってしまうこともしばしばでしたw
今回は、表紙にもなっている新ヒロイン・あやめも登場し、少々ラヴコメっぽい展開もあるかと思っていたのですが、何と言うか、そういうお約束的なモノは皆無でしたね。闘いのあとの安らかなひと時、みたいなモノはあったんですが。でも、こういう一本槍なところが、このシリーズの魅力かも…と思ったりもする。
しかし今回は、ニコニコネタのオンパレードだったなぁ…w わかりすぎる自分が嫌過ぎる。
あと、謎の人物・木和田輝氏は、もちろん以後のシリーズに登場するんですよね?まさかあれだけで彼を『主要登場人物』と言い切るわけじゃないよね?ね?

*1:百合的な意味で