特撮モノ「ウルトラセブン ノンマルトの使者」

毎週毎週、再放送をちまちまダビングしていたのだけど、この話はスゴスギル。
なにしろ、このお話では、ウルトラ警備隊が完全に悪役なのだ。

海底に建設していた基地が、何者かに襲われる。新手の侵略者かと迎撃体制を整えるウルトラ警備隊の元に、とある少年から電話がかかってくる。基地を襲ったのは『ノンマルト』であると。『地球人』である『ノンマルト』は海底に住んでいる。『侵略者』であるあなたたちが、海底をも侵略するというのなら、『ノンマルト』が黙ってはいない。そのような内容だった。
ウルトラ警備隊の潜水艦・ハイドランジャーが出動。海底へと探索に出発する。果たして、そこには確かに『ノンマルト』の海底都市が存在した。
ノンマルトが真の人類なのか。我々人間は、後からやってきて地球人類の後釜に座った侵略者だったのか。いや、そんなはずはない、あれは宇宙人の侵略基地だ。我々こそが真の人類だ!
葛藤の末、キリヤマ隊長は、海底都市の殲滅を命令する。なすすべもなく攻撃を受け、壊滅する海底都市。ノンマルトは完全に絶滅し、キリヤマ隊長は悪夢から目覚めたかのように、すべての隊員に叫ぶ。
「諸君、我々の勝利だ!山も空も海も、すべてわれわれ人間のものだ!」
すべてが終わり、海辺で休息のひとときをすごす隊員たち。ただその中で、ダンとアンヌだけが、悩むようにたたずんでいるのだった。

3割ぐらいはしょったけど、だいたいこんな感じ。人間のエゴがまざまざと描かれています。
当時、これを子供向け番組に取り込もうと思ったスタッフには、ほとほと感心します。
というか、これもう子供向けじゃねえだろ。ウルトラセブンは、ほんと名作。


DVDウルトラセブン 全12巻セット

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