少年時代の馬鹿騒ぎ!

『孤独な少年』は絶望していた。世界を壊すことだけを、ただ考えていた。
『金髪の少女』は恋焦がれていた。少年のことを、ただ見つめていた。
『笑顔の少年』は笑っていた。全ての人が幸せになることを、ただ願っていた。
『栗色の髪の少女』は傍観していた。自分が殺されるときを、ただ待っていた。
『奇妙な伯爵』は愛していた。『女性』という存在を心から、ただ好いていた。
1705年、イタリアのとある地方都市。この街で奇妙な殺戮劇が起こっていた。被害者たちは密室状況下であろうが関係なく殺害される。犯人は白い仮面を被った怪人『仮面職人』。そして、その怪人の姿を目撃した者は次の被害者になるという……。
この連続殺人事件の行く末と、彼らの運命が絡み合うとき、世界は少なからず変貌を始め、そして――。
全ての馬鹿騒ぎの始まり、1700年代編の開幕編!

ビギニングだね!
ちょっと時間が無いので短めに感想です。
・とりあえずヒューイさんには騙されたぜ。主人公だからまさかそんなことはあるまいと思ってたけど、ヒューイは昔からヒューイだったのだなァとしてやられた気分です。
・伏線を消化していくミステリテイストな話なので、ミステリ好きとしては楽しんで読めました。
・これ一冊だけでは自分的には他と比べると少し落ちるかな。伏線がたくさん張られているので、今後シリーズが進めば生きてくる話だと思いました。
・エルマーの本質が少しわかった気がします。
・ベグに気づくのに少しかかりました。
・アイルさんにビックリ。
・モニカ萌え。
・スペラン大好きです。