どこだかドア〜♪

女子高生・曾根崎美弥が朝起きると、家中に無数のドアが出現していた。
かと思うと、妹・チサが五本の尻尾を持つリスになり、トラックや車が多脚昆虫のようにがしゃがしゃ走り回る。
突然おかしくなってしまった世界を目にし、ミヤは呆然。しかも、ミヤ以外の人間は、この状況に何の疑念も持っていないらしくって…。
そんな中、シュランを名乗る謎の男が現れる。
彼が言うには、無数に存在する全ての世界に不具合が生じ、あちこちの世界がめちゃくちゃに交じり合ってしまったらしい。彼はミヤの家に出現した異世界へとつながるドアをくぐり、あちこちの世界を修繕して廻っているのだと言う。
シュリンによると彼が持つ不思議な棒で世界の異変の原因となった人物の頭を3回たたけば、その世界が少しずつ直っていくらしいのだが…。
この人一人じゃいつまで経っても終わらない!
かくしてミヤとチサ・仲良し姉妹の、メチャクチャ世界を修繕するためのハチャメチャ大冒険が幕を開ける!

最初の章とあとがきだけ読んだ。
面白すぎる。
最初の展開がやや早すぎて、設定もかちんと固まらないうちに走り始めた感もあるけど、それもまたよし。というか連載作品らしいので納得。神坂作品を読むのは初めてだけど、コミカルな語り口がなかなか楽しい。少し刀語の維新……ぽい?*1「詰所フィールド」に笑った。あ〜バカすぎる。どっからこんな着想が浮かんでくるのだろう。みんなが話題にしてる「妹文明」の章までは読み進められなかったのが残念極まりない。
んで、あとがきがまた興味深い。本当に作者紹介の文に数行書いたりしたのだろうか。ぜひ雑誌連載の状態を読んでみたいと思った。(単行本化において削除されてしまったイラスト目当ての場合は例外として)純粋に雑誌連載の方を追っかけてみたいと思える小説ってなかなか貴重な気がする。
これはゼヒ買って読まないと。そのうち。
今、ちょっとサイフピンチでね…;

*1:西尾さんは「スレイヤーズ」シリーズ読んだことないらしいけど